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【超初心者向け】作詞とは?【意味や基礎知識を簡単に解説】

シンガーソングライター

Aさん
Aさん
シンガーソングライターになるためには、作詞ができなきゃいけないって聞くけど、そもそも作詞って何から始めればいいの?初心者でもわかるように教えて!

このような悩みにお答えします。

 本記事の内容

  • 作詞とは?
  • 作詞に必要なもの
  • 作詞初心者が覚えておくべき3つの基礎知識
  • まとめ

 本記事の信頼性

この記事を書いているtanitaniは、現在シンガーソングライター歴2年目です。普段から曲作りをしており、持ち曲は100曲以上です。

今回は、そもそも「作詞とは何なのか」についてお話していきます。

作詞を始めようにも、何をすればいいのかわからず困っている方が多いと思います。そこでまずは、作詞の意味や基礎知識を知っておけば、より作詞が楽しくなり、上達しやすくなります。実際、僕はこの基礎知識を知ったあと、作詞のクオリティがあがりました

作詞がうまくいかず困っている方は、この記事の内容を頭にたたき込んでください。最初にこれを覚えておけば。作詞が上達するはずです。

それでは、前置きはこの辺にして、早速ご紹介していきます。



作詞とは?

作詞とは?
作詞とはそもそも何なのか、何を書けばいいのかについて、簡単にご紹介していきます。

作詞とは歌詞を作る作業のこと

作詞とは、「歌詞を作る作業」のことを言います。

歌のある楽曲を作るには、2つの工程が必要です。

  • 作曲
  • 作詞

すでにメロディーがあり、そのメロディーに歌詞をのせることを曲先行といいます。一般的に曲先行が主流であるため、作詞とはすなわち、メロディーに適した言葉を並べていく作業です。

ここで、覚えておいて欲しいことがあります!メロディーは、ドレミファソラシドのように使われる音にある程度制限があります。それに対して歌詞は、言葉の制限がなく、その選択肢は「無限大」です。すなわち、作詞は作曲よりもハードルが低い!

歌詞とは物語

では、歌詞とは一体なんでしょうか?

歌詞とは、「物語」です。

小説や映画と同じ。必ず主人公がいます。リスナーは、主人公の人生や喜怒哀楽に共感して、感動します。メロディーが流れているのに、歌詞が永遠と「会いたい」「好きです」しか書かれていないラブソングは聴きたくないですよね?

  • なぜ会いたいのか?
  • どうして好きになったのか?
  • 好きだからどうしたいのか?
  • 会いたいから何をするのか?

このように、主人公の感情に加えて、「主人公は何をするのか」その行動に人は興味を示します。すなわち、歌詞も小説や映画と同様に、主人公の行動を描く物語を書く必要があるのです。

作詞とは言い換えれば、「物語を書くこと」と言えますね。

作詞に必要なもの

作詞に必要なもの

では、作詞をするためには、何が必要なのか?

結論、「文字を書き記せるもの」があれば、何でもOK!

ちなみに、シンガーソングライターのあいみょんさんはiPhoneのメモ機能を使って作詞をしています。

それよりも重要なのが、「日頃から作詞のネタを探そうとする意識

なぜなら、日常生活のすべてが作詞の「ネタ」であふれているからです。例えば、いま電車内に乗っていると仮定しましょう。あたりを見渡してください。

  • 英会話の広告
  • つり革
  • 曇りがかった窓
  • ポイ捨てされたペットボトル
  • ベビーカーに乗った赤ちゃん

このように、電車内にいる想像をしただけで、さまざまな言葉が思いつきます。目に見えるもの、耳にするもの、身の回りの全てのものには名前があります。名前とは物や人物に与えられた「言葉」です。

作詞において、それらの言葉すべてがネタになり、新しい発想やオリジナリティにつながります。よく作詞しているとき、「言葉がない」「ネタがない」と手が止まってしまうことがありますが、日頃から作詞のネタを探そうとする意識があれば、ネタ切れはありません。

したがって、作詞をするためには、日頃から作詞のネタを探そうとする意識が必要です。

作詞初心者が覚えておくべき3つの基礎知識

作詞初心者が知っておくべき基礎知識

歌詞とは、「言葉」です。

この後は、作詞をするために覚えておきたい「言葉」の基礎知識を3つご紹介します。

  • その①:ボキャブラリー
  • その②:言葉の意味と響き
  • その③:母音と子音

順番に見ていきましょう。

ボキャブラリー

冒頭で、作詞とは「歌詞を作る作業」と言いました。それは、すなわち「言葉を使いこなすこと」です。

言葉を使いこなすためには、最低限その言葉を知っていなければなりません。

そこで必要なのが、「ボキャブラリー

ボキャブラリーとは、「語彙」すなわち「あなたが実際に使える言葉の数」のことを言います。より多くの言葉を知っていれば、それだけでより多くの表現が生まれ、歌詞に深みが出ます。

よって、作詞をするために、日頃から以下の2つを心がけましょう。

  • ボキャブラリーを増やす
  • その言葉の使い方を身につける

ここで、作詞初心者の方は、ボキャブラリーを増やすために、本を読んだり、辞書を引いたりするかもしれません。しかし、作詞にふさわしい言葉の使い方は「歌詞」から学んだほうが近道です

作詞が上達するおすすめの方法は、自分の好きな曲の歌詞を

  • 読む
  • 聴く
  • 歌う
  • 書き写す

どんな言葉が、どのように使われ、どのようなメロディに乗って作られているのかを分析します。そして、自分が感動した言葉や表現を盗んで、自分の作品に取り入れましょう。そうすれば、作詞が上手くなります。

まず作詞をするために覚えておきたい基礎知識として、ボキャブラリーを紹介しました。それでは次に、言葉の使い方についてご紹介していきます。

言葉の意味と響き

言葉には2つの要素があります。

  • 意味…言葉が持っている概念
  • 響き…発音、語感、イントネーション、アクセントなど

歌詞では、言葉の意味と響きの両方が重要です。

例えば、「飴」と「雨」は、同じ「あめ」という言葉ですが、別の意味で別の響き(同音異議語)です。

あめ
意味 甘い菓子 空の水蒸気が凝結し水滴となり落ちてくるもの
響き 飴[●●] 雨[○◐]

(※表記:○=低く発音 ●=高く発音◐=●から○へと音程を下げながら発音)

「雨」という言葉を使いたくても、メロディーが「飴」の響きだったらおかしいですよね?意味と響きがマッチしていないと、リスナーが間違った解釈をしてしまう可能性があるので、それは良い歌詞とは言えません

つまり、作詞をするためには、言葉の意味と響きの両方に注意する必要があります

母音と子音


日本語は、「あ」から「ん」までの五十音で形成される言語です。その一音の持つ響きをさらに分解したものを「母音」や「子音」と呼びます。

  • 母音…a、i、u、e、oの5つ
  • 子音…k、s、t、n、h、m、y、r、wの8つ

例えば、a+iで言葉を並べてみましょう。

  • 【 】a+i=あい(愛。藍)
  • 【k】a+i=かい(貝、回)
  • 【s】a+i=さい(際、才)
  • 【t】a+i=たい(体、鯛)
  • 【n】a+i=ない(内、無い)

ゆっくり発音してみてください。すべて「あい」って音が聞こえますね。この母音と子音の関係性を理解しておけば、作詞をするときのヒントになります。

例えば、作詞を始めたての頃には以下のような問題が生じます。

  • 「歌の出だしの言葉がはっきり聴き取れない」
  • 「高音のときの言葉が伸ばしづらい」

このように、歌詞のせいで歌が歌いにくい場合には、母音と子音を意識して言葉を変えるだけで歌が歌いやすくなります

つまり、作詞をするためには、言葉の母音と子音の関係性に注意する必要があります

まとめ

今回は、「作詞とは何なのか?」についてご紹介しました。振り返りをすると、

  • 作詞とは 歌詞を作る作業のこと(=物語を書くこと)
  • 作詞に必要なもの 日頃から作詞のネタを探そうとする意識
  • 作詞初心者が覚えておくべき3つの基礎知識 ボキャブラリー、言葉の意味と響き、母音と子音

まずは自分が好きな曲の歌詞を書き写してみてください。1曲丸々書き終えると、いままで意識していなかった言葉の使い方を見つけることができます。歌詞を分析することは、作詞上達への近道ですので、いまから1曲書き写しましょう。

また、作詞の勉強するために、僕はこちらの本を購入しました。

作詞を始めたての初心者なら持っておきたい1冊。これを読めば作詞の仕方が誰でもわかるようになります。作詞の本はどれも同じようなことを書いているので、この1冊で十分です。

こちらは、先ほどの1冊だけでは不安な方にオススメです。より実践的に作詞の方法を解説してくれています。買っておいて損はないでしょう。

作詞が上手くなりたいのなら、本を読むより歌詞を書くこと。アウトプットが重要です。いますぐ手を動かしてください。

次回は、作詞を始める前に知っておきたいことを解説します。お楽しみに!