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美波「ヘナ」歌詞分析

歌詞分析

Aさん
Aさん
美波「ヘナ」の歌詞ってどんな意味なのかな?作詞家の視点から歌詞を分析してほしい。作詞のコツや技を知りたい。

このような疑問にお答えします。

本記事の内容

  • 「ヘナ」の楽曲クレジット
  • 「ヘナ」の意味
  • 「ヘナ」の歌詞
  • 「ヘナ」の歌詞分析
  • 「ヘナ」の本質

本記事の信頼性

この記事を書いているtanitaniは、現在シンガーソングライター歴2年目です。普段から曲作りをしており、持ち曲は100曲以上です。

今回は、美波「ヘナ」の歌詞分析をご紹介します。

独特なワードセンスで若者から絶大な人気を集まている美波。その楽曲の歌詞をもっとわかりやすく知りたいと思っている方は多いと思います。そこで今回は、作詞家の視点から歌詞を分析していきます。美波さんの作詞術を知りたい方は必見です

それでは、前置きはこの辺にして、早速ご紹介していきます。

(※あくまで、本記事の歌詞分析はtanitaniの個人的解釈によるものです。「歌詞」に正解など存在しません。一つの解釈としてお楽しみください。)




「ヘナ」の楽曲クレジット

※未発表曲のため、情報解禁され次第書き加えます。

「ヘナ」の意味

「ヘナ」の意味

「ヘナ」は、英語の「henna」からきています。

ヘナとは、インドや中近東などの熱帯地方に多く生息するミソハギ科シコウカ(指甲花)という植物を粉末にしたものです。

昔から儀式などで髪・爪・手足に彩色するための染料として使われており、クレオパトラがヘナを使って爪を染めた、という逸話もあります。

そして現在は、美容院のカラーリング剤としてヘナは使用されています。

ヘナには、ローソニアという色素成分が含まれており、髪の主成分であるケラチン(=タンパク質が線維状につながったもの)にからみ付く性質があります。

この作用で髪がオレンジ系に染まります。

よって、本楽曲の名の「ヘナ」も美容院のカラーリング剤の意味を含んでいると考えられます。

それでは、歌詞を分析していきましょう。

「ヘナ」の歌詞

「ヘナ」 作詞 美波

ねぇヘナ 知っていたんだ
聞こえてしまったんだ
何となく隠してくれるように
その日は雨だったから
少し冷えたなぁ

まただ フラッシュバック

何が無いだ 時代だ 期待だ
もうどうでもいいよ
笑って 笑って
忘れてしまう前に
ねぇどうして ねえどうして
下手に笑えてないの
どうして どうして 僕は僕じゃないまま
あの頃は誓った 痛いよ痛いよ

こんなご時世じゃ
息もできなかったんだね
まだ夢見ないでいてよ
平気だよって
一番寂しい言葉は
まだ言わないで
また癒えないで
無理をするのでしょう

やめて フラッシュバック

他人だ 実質さ
自分だって 分かってんだって
笑って こらえて
結局 何選んだらよかったよ
許して 許して 許して
揺れてるんだ こんなんじゃなかったんだ
変えるよ 変えたかったんだ

何をした 何を見た 何を変えた
偏ったこの世の中で
叫んでも 返事はないまま
だってさ もういない もういない もういない

言葉って 簡単で 簡単で
一瞬なんだって
分かってよ 分かってよ
分かってる なんだっけ

泣くして 失くして (亡くして)
変わって 代わって
化わって 変わってよ

そう言ったのはお前だろうが

未来も 時代も 期待も
もう それでいいから
分かってる 分かってる
結局 自分信じてやれなくて
十分だ このまま
そうやって 生きて
終わらない傷を きっと僕ら背負っていく

「ヘナ」の歌詞分析

「ヘナ」の歌詞をこのような流れで分析していきます。

  • A1:雨の日
  • C1:フラッシュバック
  • A2:過去の自分
  • C2:変えたかった
  • D1:もういない
  • C3:言葉の重み
  • C4:終わらない傷を背負う

それでは、歌詞を分析していきましょう。

A1:雨の日

A1:雨の日

ねぇヘナ 知っていたんだ
聞こえてしまったんだ
何となく隠してくれるように
その日は雨だったから
少し冷えたなぁ

まただ フラッシュバック

まずは5W1Hで物語の設定をまとめてみます。

  • When(いつ):雨の日
  • Where(どこで):-
  • Who(誰が):主人公
  • What(何をする):体が冷えてフラッシュバックする
  • Why(なぜ):雨が降っていたから
  • How(どのように):-

A1の注目ポイントは2つ!

  • ポイント①:ヘナとは?
  • ポイント②:フラッシュバックとは?

順番に見ていきましょう。

ポイント①:へナとは?

ヘナ」という言葉は、後にも先にもここにしか登場しません。

よって、<ねぇヘナ>からヘナの特徴を分析します。

まず、<ねぇ>と、呼びかけをしていることから、「ヘナ」は主人公にとって親しい存在であると考えられます

そして、美容院で使うカラーリング剤という意味から、「ヘナ」の存在として、

  • 主人公の髪の毛のこと
  • オレンジ系の髪色をした人物

この2つのどちらかが「ヘナ」を意味するものであると考えられます。

ポイント②:フラッシュバックとは?

フラッシュバックとは、過去の強烈な体験が突然脳裏によみがえること

主人公は過去のどのような体験を思い出したのか?

このA1だけではその体験がわかりません。

しかし、<まただ フラッシュバック>という歌詞から、主人公は何度もフラッシュバックを繰り返していることがわかります

そして、<まただ>と投げやりな口調であることから、主人公は「フラッシュバック」に対して負のイメージを抱いているようです

それでは、C1を見ていきましょう。

C1:フラッシュバック

C1:フラッシュバック

何が無いだ 時代だ 期待だ
もうどうでもいいよ
笑って 笑って
忘れてしまう前に

ねぇどうして ねえどうして
下手に笑えてないの
どうして どうして 僕は僕じゃないまま
あの頃は誓った 痛いよ痛いよ

C1の注目ポイントは2つ!

  • ポイント①:キャッチーなサビ
  • ポイント②:過去の自分への問いかけ

順番に見ていきましょう。

ポイント①:キャッチーなサビ

本楽曲のサビでは、各所で韻を踏んでいます。確認してみましょう。

何が無いだ(naida)時代だ(jidaida) 期待だ(kitaida)
もうどうでもいいよ
笑って(te) 笑って(te)
忘れて(te)しまう前に

ねぇ(e)どうして(te) ねぇ(e)どうして(te)
下手に笑えてないの
どうして(te) どうして(te) 僕は僕じゃないまま
あの頃は誓った 痛いよ痛いよ

サビの冒頭では(-aida)で韻を踏んでいます。
それ以降は語尾を(-e)の音で統一することで、歌いやすさを強めています。

ポイント②:過去の自分への問いかけ

<何が無いだ 時代だ 期待だ もうどうでもいいよ>
→過去の自分は「無い」、「時代せいだ」、「期待せいだ」と言い訳をしていました。

主人公は、このような言い訳ばかりしていた過去の自分に対して<もうどうでもいいよ>と言っているのです。

続いて、A2を見ていきましょう。

A2:過去の自分

A2:過去の自分

こんなご時世じゃ
息もできなかったんだね
まだ夢見ないでいてよ
平気だよって
一番寂しい言葉は
まだ言わないで
また癒えないで
無理をするのでしょう

やめて フラッシュバック

A1の注目ポイントは3つ!

  • ポイント①:我慢していた自分
  • ポイント②:韻踏み
  • ポイント③:再度フラッシュバック

順番に見ていきましょう。

ポイント①:我慢していた自分

<平気だよって 一番寂しい言葉は まだ言わないで>
→過去の主人公は「平気だよ」と自分に言い聞かせていました。

しかし、現在の主人公はそんな我慢していた過去の自分に対して、「平気だよ」なんて言葉は一番寂しいと感じています。

だから、もう二度と「平気だよ」なんて言わないでほしいと言っているのです。

ポイント②:韻踏み

<まだ言わないで>と<また癒えないで>

どちらも同じような響きのフレーズです。

異なるメロディーでも、同じ響きのフレーズを繰り返すことで覚えやすくなります。

ポイント③:再度フラッシュバック

A1の<まただ フラッシュバック>という歌詞から、A2では<やめて フラッシュバック>に変更されています。

主人公はフラッシュバックはもうしたくないとはっきりと主張を始めます

それでは、C2を見ていきましょう。

C2:変えたかった

C2:変えたかった

他人だ 実質さ
自分だって 分かってんだって
笑って こらえて
結局 何選んだらよかったよ
許して 許して 許して
揺れてるんだ こんなんじゃなかったんだ
変えるよ 変えたかったんだ

C2の注目ポイントは2つ!

  • ポイント①:キャッチーなサビ
  • ポイント②:変えたかった

順番に見ていきましょう。

ポイント①:キャッチーなサビ

C2のサビでは各語尾を(-e)の音で韻を踏んでいます。確認してみましょう。

他人だ 実質さ
自分だって(te) 分かってんだって(te)
笑って(te) こらえて(te)
結局 何選んだらよかったよ
許して(te) 許して(te) 許して(te)
揺れて(te)るんだ こんなんじゃなかったんだ
変えるよ 変えたかったんだ

サビの各所で語尾を(-e)の音に統一することで、歌いやすさを強めています。

ポイント②:変えたかった

<結局 何選んだらよかったよ>
過去の自分は自分自身で何も選択することができない優柔不断な性格であったことを表現しています。

主人公は、そんな過去の自分から変わりたいと強く思っています。

続いて、D1を見ていきましょう。

D1:もういない

D1:もういない

何をした 何を見た 何を変えた
偏ったこの世の中で
叫んでも 返事はないまま
だってさ もういない もういない もういない

D1の注目ポイントは2つ!

  • ポイント①:韻踏み
  • ポイント②:もういない

順番に見ていきましょう。

ポイント①:韻踏み

D1は各語尾を(-a)の音で韻を踏んでいます。確認してみましょう。

何をした(ta) 何を見た(ta) 何を変えた(ta)
偏った(ta)この世の中で
叫んでも 返事はないまま(ma)
だってさ(sa) もういない もういない もういない

サビの各所で語尾を(-a)の音に統一することで、歌いやすさを高めています。

ポイント②:もういない

<叫んでも 返事はないまま>
主人公は「何か」に対して「返事」を求めています。

しかし、返事はありません。なぜなら、もういないから

<だってさ もういない もういない もういない>
その「」はもういない。現在、この世に存在していないため、「返事」をもらうことができません。

では、主人公が「返事」を求めた「何か」とは一体なんだったのでしょう?

続いて、C3を見ていきましょう。

C3:言葉の重み

C3:言葉の重み

言葉って 簡単で 簡単で
一瞬なんだって
分かってよ 分かってよ
分かってる なんだっけ
泣くして 失くして (亡くして)
変わって 代わって
化わって 変わってよ

そう言ったのはお前だろうが

C3の注目ポイントは2つ!

  • ポイント①:韻踏み
  • ポイント②:言葉の重み

順番に見ていきましょう。

ポイント①:韻踏み

確認は省略します。

ポイント②:言葉の重み

主人公は、「言葉の重み」の重要さに気が付きます。

なぜ「言葉の重み」に気づいたのか?

それは、返事を求めた何かがもういないから

つまり、主人公は「言葉」によって「何か」を失ってしまい後悔しているのです

最後にC4を見ていきましょう。

C4:終わらない傷を背負う

C4:終わらない傷を背負う

未来も 時代も 期待も
もう それでいいから
分かってる 分かってる
結局 自分信じてやれなくて
十分だ このまま
そうやって 生きて
終わらない傷を きっと僕ら背負っていく

C4の注目ポイントは2つ!

  • ポイント①:自分を信じてやれない
  • ポイント②:終わらない傷を背負う

順番に見ていきましょう。

ポイント①:自分を信じてやれない

なぜ自分を信じてやれないのか?

主人公は、優柔不断な性格の過去の自分から変わりたいと強く思っているとC2で解説しました。

しかし、主人公は変われなかった。

つまり、主人公はいまもなお決断することができない状態なのです

だから、 何も変われずに≤自分を信じてやれない>ことを嘆いているのです。

ポイント②:終わらない傷を背負う

C3で、主人公は「言葉」によって「何か」を失ってしまい後悔していると解説しました。

つまり主人公は、この後悔(=<終わらない傷>)を一生忘れることなく、生きていくと誓っているのです

「ヘナ」の本質

「ヘナ」の本質

以上で、「ヘナ」の歌詞分析を終わります。

歌詞分析を終えて、「ヘナ」の本質を挙げるとするならばこちらです。

  • 本質①:言葉の重みの重要さ
  • 本質②:後悔を忘れない

主人公の言葉によって、失ってしまった「何か」に対する誓いのような曲でした。

今回の曲は概念みたいな曲で具体的な表現がなく分析が難しかったです。

本記事を読み終えたいま、もう一度「ヘナ」を聴いてみてはいかがでしょうか?って、まだ未発表曲なので、ライブかツイキャスでしか聴けませんね(笑)公開されたときには、ぜひ歌詞の奥深さを堪能してみてください。

それでは、また歌詞分析でお会いましょう。ありがとうございます。

美波さんのCDを手に入れたい方は必見

美波さんは現在、CDを2枚リリースしています。

先日、発表された2ndシングル「Drop」は、下記のリンクからご購入できます。

また、デビューシングル「カワキヲアメク」は、下記のリンクからご購入できます。

デビューシングルにして、神曲が4曲も入っているので、買って損はないです。

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歌詞分析【美波】